アイドルのベストな人数を考えよう
先月、アンジュルムの田村芽実ちゃんとモーニング娘。の鈴木香音ちゃんの卒業コンサートに二日連続で参戦してきました。9人のアンジュルムを観た後に12人の娘。を観て思うことは、やっぱり12人って多い!!!前列メンバーはステージ最前ギリギリで踊る場面も何度かあり、武道館ですら狭いと感じるほどでした。
そんなこんなで、アイドルの適正人数はどれくらいなのかと疑問に思ったので、今回は、アイドルの人数に関する個人的な所感を挙げてみました。
赤色は女性(主にハロー)、青色は男性(ジャニーズ)です。
1人
かつてはアイドル=ソロだったものの、グループ活動が主流となっている現代では、どれだけハイスペックでも売れるのが難しい状態。そもそも、10人組とソロとではファンの絶対数が異なるのは当たり前のことなので、本人の頑張りだけではどうにもならない部分があります。たった一人で芸能界を生き抜いていく必要があるため、アイドルとしては非常に厳しい人数かもしれません。
2人
ダブルユー、GAM、バニラビーンズ、Bitter&Sweet
二人組は、いかに「双子感」「最強のコンビ感」を出せるかがカギとなってくるようです。これまでに売れてきたコンビを見ると、ルックス・歌唱力・ダンスともに同レベル且つ相互補完できる個性の違いがあり、加えて人気が偏らないような組み合わせ、という何とも絶妙なバランスで成り立っていることに気付きます。二人がバチっとハマれば強い、そうでない場合はパンチ不足で売れない、といった具合でしょうか。
3人
NYC、トニセン・カミセン(たまに)
少数精鋭感。選ばれし者たち。圧倒的なスキルの暴力。ポンコツの加入を許さない、隙のないグループが非常に多い印象を受けます。また近年は、グループ内のエース級を集めて結成する流れが主となっており、どんどん高水準化してきています。「グループ」として楽しむには少々物足りなさも感じますが、個々のレベルの高さからか、三人でも満足度の高いステージを提供できます。
4人
NEWS、かつてのKAT-TUN
四人組は、横一列で並ぶことが多く、ステージングが単調になりがち。かといって、V字やひし形のフォーメーションを取っても見づらくなるだけです。そのため、コンサートにおいては少し不利な部分があるのではないかと思います。四人組あたりから、「メインと支え」みたいなグループの醍醐味を味わえるようになりますが、個人的には四人組を見るたびにメンバーが奇数であることの重要性を感じたりします。あとは、ひとりでも欠けるとヤバイ!みたいな雰囲気を醸し出していますよね。
5人
℃-ute、Juice=Juice、旧カントリーガールズ、ももいろクローバーZ
嵐、SexyZone、SMAP
ゴレンジャーから続く「グループ」の定番であり王道。覚えるのに苦労しない人数であり、バランスも良く、キャラかぶりがないので誰一人として手持ち無沙汰になることがないイイ塩梅だと思います。やっぱりセンターがいるとキマりますね。ただ、センターに立つ人間はルックスを含め、グループの顔となれるようなエース級の人材であることが必須条件となります。現在活動しているほとんどのグループがメンバーの脱退を経て五人組となりブレイクを果たしたことから、かなり売れることに有利な人数なのではないでしょうか。
6人
V6
六人組になると、メインの後ろにスーパーサブが控えるという布陣になり、一気にボーカルの層が厚くなってきます。この「スーパーサブ」と呼ばれる名脇役こそがキーパーソンであり、彼らがハイスペック人間である場合、グループ全体が戦闘民族ばりの強さを手に入れることができます。逆に、このような引き締め役がいないと、かなりふわっとしたグループになってしまうリスクも。六人組→五人組となったグループも多いので、あまり適した人数ではないのでしょうか…?
7人
Berryz工房、現カントリーガールズ、アップアップガールズ(仮)
七人組はお祭り騒ぎになる法則でもあるの?人数が増えるにつれ、メンバーの年齢層もバラバラになってくるので、急に家族っぽさが感じられたりします。グループ特有の「わちゃわちゃ」を一番楽しめる人数かもしれません。飛び道具が上手く活きてくるのも7人からのように思います。ベースがしっかりしているぶん、遊びを入れる余裕が出てくるんですね。
8人
初期NEWS
上に挙げたグループを見るに、全員のキャラが立っている場合は圧の凄いグループに、そうでない場合はセンター様と愉快な仲間たちになりがちなようです。「大人数」の部類に入ってくるので、ひとりひとりの知名度にも差が出てきます。また、前列後列の差が明確になってきたりもするので、端っこのメンバーがほとんど映らないといった事態が起こるのも仕方がありません。オタク以外に知られるという点に関しては難しい人数だと考えられます。
9人
Hey!Say!JUMP
九人組になると、かなり壮観ですね。ビジネス用語に「マジカルナンバー7±2」という言葉があるのをご存知でしょうか。短期記憶において人間が覚えられる記憶容量は7個まで、という法則で、人によって±2の誤差があるというものです。これには批判的な意見も多くあるので一概には言えないのですが、九人組は、グループとしてひとりひとりを覚えてもらえる限界人数だと考えられます。上に挙げたグループは、ごちゃごちゃしすぎず上手いこと多種多様性を出せてますよね。
10人以上
モーニング娘。(基本)、48G
初期Hey!Say!JUMP
人数が多いので、必然的にソロパートが減り、ひとりひとりのカラーが出しづらくなります。加えて、ダンスの揃いにくさも増すため、細かい振り付けにするとごちゃついてしまいます。しかし、パフォーマンスの幅が広く、エンターテイメント性に長けているので、大きな会場で発揮するパワーの強さは他とは一線を画すものがあります。また、数打ちゃ当たる感も大人数グループの強み。これだけ人数がいれば、誰かしら好みの人間も見つかるだろう、みたいな。
▼おわりに
個人的に思うところを挙げただけなので何の考察にもなっていませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました。私は、集団の中での推しの役割だとか、その他のメンバーとの関わりだとかを見るのが好きなので、5人以上がベストだと考えています。でも、5人だと一人一人の荷が重すぎる気もしますね。伊野尾くんの発言のように、「何の役割も無いメンバー」がいる方がギチギチしてなくて楽しいのかも。